少子化対策

人口が減ってくると、高齢人口を支える人がいなくなる。だから人口を維持しなければならない。すべての人が結婚して、結婚したカップルが子供を2人以上生むか、移民を受け入れる。移民の受け入れは文化的な違いから軋轢を生むことがある。よってできれば日本で育ち、日本語を話す家庭に子供を産んで欲しい。というのが現状だろう。ここでは未婚のまま出産することの法整備が十分に整っていない現状の制度を前提にし、まず結婚する必要があると考える。①結婚する比率を上げ、かつ②結婚後に出産を選択する比率を上昇させる必要がある。

一方で、多様な価値観の受容が叫ばれて久しい。結婚はしてもしなくてもいい。子供も産んでも産まなくてもいい。男性も女性も結婚のメリットを感じないと発言するようになった。その中で結婚のメリットを感じるにはどうしたらいいのか。メリットには相手のことがすごく好きと言った心理的なものもあるが、生活を安定させたいとか子供が欲しいとかより現実的なものも高い比重を占めるだろう。ここまで考えてメリットを感じない人に無理やりメリットを感じさせることができるのか、さらに必要なのだろうかと思う。長い歴史の中でおそらく初めて結婚しなくてもいい、子供を産まなくてもいいと発言することが許されている。それでもDNAに染み込んだ結婚しなくては、子供を産まなくてはという強迫観念は強い。それを超えて、メリットを感じさせる必要があるとは思えないし、ましてや国が出張ってくるなど論外だ。

子供が欲しいが、あまりにお金と時間がかかるから躊躇している人がいる(時間はお金である程度解決できる)。子供ができずに苦労している人がいる。こうした人への支援は必要だと思う。ただ現金のばらまきや市町村による婚活イベントの開催ではなく、託児所の整備や産休中の金銭的支援であるべきだ。

今回のテーマからは外れるが、やはり結婚→出産ではなく、直接出産を支援する等の仕組みも必要だと思う。夫婦別姓すら実現しない今の自民党政権下で、実現することはまず無いだろうが。

個人的にはテクノロジーを駆使して高齢人口を支える仕組みを考えたい。私は人間に世話をしてもらいたくないのだ。