Lady Liberty & New York

自由の女神にやっと会えた。フェリーで通り過ぎたり、遠くから見ることは何度もあったが、かつての要塞Liberty Islandに上陸するのは初めて。ニューヨークではやっとコロナが落ち着きつつあって、ようやくツアーが再開。それでも王冠まで登るツアーは依然として再開していなかったから、今回行けたのはLady Libertyの台座まで。それでもたくましく、凛々しい彫刻を間近に見れて満足だった。アメリカ独立100周年を記念してフランスより贈呈、1886年に完成した自由の女神アメリ南北戦争及び奴隷解放宣言の記憶が依然として強い時代に作られた彫刻の足には切れた鎖がある。Liberty Islandには博物館があり、その辺りの歴史をしっかり学べる。名物レモネードは生のレモンを使っていて、暑い夏にぴったりで美味しかった。

帰りにはEllis Islandに寄って帰宅。Ellis Islandには世界各国から来た移民が最初に訪れる移民局が1954年まであったため、多くの移民がこの島にまず訪れ、健康診断等を経て、各地へと旅立って行った。アメリカは19~20世紀初頭に移民のピークを迎え、東欧、北欧、カナダ等、実に多くの移民を受け入れている。それでも全体の2%、約250,000人が入国を認められず、帰国を余儀なくされたらしい。理由は必ずしも明確でなく、家族の中の1人だけ認められないということがある。長い船の旅を終えた後に、再び帰国を余儀なくされる人のことを思うと辛い。博物館にはそんな歴史や各部屋でどんな検査が行われていたか等を学べる。世界各国の当時のパスポートみたいなものも展示されており、日本人も複数発見した。

そんなLady Liberty見守るニューヨーク。この街が好きだった。街並みが綺麗で、巨大なセントラルパークで自然も堪能できる。Gasoline Alley CoffeeとかBirch Coffee、Rex、Kahveといった小さくて可愛いコーヒーショップがいっぱいある。都市計画がしっかりしていたのかと思う。碁盤の目のような道は分かりやすい。欧米に憧れを抱いて育った私はこの街が美しいと思う。もちろん貧富の差は激しいし、美しいと言い切れない部分も多いのだけど。