ニューヨークで心があったまること

ニューヨークの地下鉄が苦手だ。同じホームからいろんな所へ向かう電車が出るから、どこに向かう電車なのか分かりづらいのだ。東京の地下鉄のようにホームに路線図や時刻表や電光掲示板で停車駅が明確になっているわけではない。7年前のニューヨークと比較して電光掲示板で後何分で次の電車が来るか分かるようになったのは感動したが、それでも東京には遠く及ばない。ちゃんと調べればいいのだが、地下鉄は電波が弱いし、多分大丈夫だろうとえいやで乗ってしまう。そして大抵間違っている。

この前も誤った電車に乗ってアッパーイーストサイドに行く予定がクィーンズまで行ってしまった。ここはどこだと路線図と睨めっこしていたら、若い男の子が大丈夫か?と声をかけてくれた。マンハッタンに行きたいんだけど、この電車でいいか?ここはどこか?と聞いたら丁寧に教えてくれた。お礼を行って少し離れた座席に座った後も、私の目的地に着いた時も、ここだよ!って教えてくれた。

質問されたら答えるという人はどの世界にもいっぱいいるだろう。またニューヨークにも感じの悪い人はいる。だけど困っていると誰かが声をかけてくれることがこの街にいると多い。そしてそんな時になんだかんだ海外にいると張り詰めている心が少しあったまる。