Project X

ブロガーのちきりんがプロジェクトXNHKのドキュメンタリー)みたいな仕事をするには、自分でお金を出さないと出来なくなってきたと言っていた。昔は会社に所属しているだけで、チャレンジングで面白い案件に携わることができたが、圧倒的に数が減っている。

ちきりんの趣旨とは異なるが、ここ数年ずっと面白い仕事が自分に回ってこなくなったと思っていた私は、何だか目から鱗が落ちた気がした。なんで私に面白い仕事が回ってこないんだろう。社内の人員構成や新しく来た人にまずは経験を積ませるために振らなきゃいけないとか、論理的に考えられる理由はある。自分の案件には責任を持ってきてやってきたはずだし、評価も得ていた。なんでだろうと思っていたが、今振り返ると、結局私でしかできない案件なんてなくて、誰がやっても大して変わらない仕事だから、どうせなら愛嬌があったり、感じのいい人にやらせたいと思うんだろうなと思うようになった。そして挑戦させてみようと思う愛嬌もなければ、ポテンシャルでやらせてみたいと思う年齢でもなくなった。さらに面白い案件自体が圧倒的に減っている。

きっとどこに行っても同じだろう。案件対応して経験を積むために、つまり自分のために、今度は少しだけ演技が出来るといいんだけど。出来なかったら、お金を払ってプロジェクトXを探しに行こう。